部首名の表記

動植物の名前を片仮名で書くのは、学術分野などで表記の揺れを最低限におさえるためだと聞いたことがあります。たとえばクラゲは「水母」とも「海月」とも書きます。ヒノキは正字「檜」と略字「桧」の両方で書くことができます。セキセイインコなんかは漢字で書くと「背黄青鸚哥」となるらしく、こんな調子では、生物の研究の前に漢字の勉強で力尽きそう。

こういった諸問題を避けるため、動植物の名前は片仮名表記にした、というのならば、それはそれで、それなりに納得です。


でも、漢字の部首名を平仮名で書くのは、ちょっとどうかと思うのです。地の文と混ざって読みにくいし、無意味に幼稚な雰囲気がなんとも……。

写真は小学三年生の問題。「行」も「人」も「日」も習っているのに、わざわざ平仮名で書いてます。ここはやはり「日偏」、「行人偏」と書きたいところです(小学三年生なら「日へん」、「行人べん」)。

※参考:「漢字楽園」より「部首」。このページも平仮名表記です。