2007-01-01から1年間の記事一覧

漢字は表意文字だから知らない語の意味を推測できるなんて誰が言ったのやら

見事な誤読。

接着剤と糊

「東京接着剤工業協同組合」の建物。 「着」の字の拡大。ちょっと普通と違う。 同じ建物が、「全国糊工業連合会事務所」でもあるみたい。 今度は「連」の字。之繞(しんにょう)が、微妙に普通と違う。今の之繞(しんにょう)と比べると「微妙に違う」程度だ…

インドっぽくない

ごめんなさい、嘘ついてました。知ってて嘘つきました。悪い大人です。 まずは見てください。これは教育分野。参考書です。 これはファンタジー系。 こっちはお菓子、というか、駄菓子。 で、先日のインドっぽいと言いながら紹介させていただいた書体のふた…

マルチメディアの「ィ」

電車で見かけた、「ヨドバシカメラ マルチメディア Akiba」の広告。「ィ」が上に付いてる。いわゆる「上付き」。 店の入口のところも、上付きの「ィ」。高まる期待感。 でも縦書きは普通。残念(←何が?)。横書きだとアルファベットだった「Akiba」が縦書き…

インドっぽい?

すっかり流行から外れていますが、気にせず参ります。インド式です。インドの文字のことは正直よくわからないのですが、デーヴァナーガリー文字が主流のようです(Wikipedia「デーヴァナーガリー」←画像もあります)。 でも、そんな基礎知識なんてなくても、…

耳鼻科、耳ビ科

「鼻」を「び」と読むのは確かにそれなりに難しいと思うのですが、それを言うなら「耳」を「じ」と読ませるのだって十分難しいのでは。と思った。

案外楽しいかもしれないビル文字の世界

今日はビル文字の話です。どんどん行きます。 「石井ビル」。「石」の左上のあたりがなんとなく「后」っぽくて、個性的。 「澤田ビル」。「澤」の上のほう、「目」が横向きになった部分が、「四」になってる。めずらしい。 「オガミビル」。どうにも「ミ」に…

自動ドアはどっちむき?

前に書いた、進行方向に合わせて(?)右から左に書かれている「自動扉」。 これは、「閉まる」方向が、前でした(→「自動ドアの進行方向」)。 今回書くのは、「開く」方向が前。というか、うらおもて。字が裏返しになっても、進行方向を守ろうとしています…

新幹線の座席案内

毎度どうでもいい話ですみません。今日は新幹線の座席案内の標識です。 まずは「窓側」。「窓」と「側」の間に一文字分のスペースが入っています。日本語では、文字数の少ない単語のときに、間に無駄に(?)空白を入れると見栄えが良くなるので不思議です(…

カフェ

コーヒー屋さん、サンマルクカフェ。 よく見ると、カフェの「ェ」に、発音記号アクサンテギュ(「é」の上のチョン)が。なんだかかわいい。これはやはり「発音を閉口音に変える」のでしょうか(参考→Wikipedia アキュート・アクセント)。

「(株)」のその後

「(株)」の件で、リンクをいただきました→「仕事中ですが・・」。興味のあるかたは、コメント欄も是非。 それで、私は今まで何の躊躇もなく(株)とか(有)の括弧を、横書きの場合は横括弧、縦書きの場合は縦括弧を使ってたのね。ところが二人の同僚さん…

図書館でカリグラフィーの本を借りた

もっと知りたいカリグラフィー―絵と写真で見る歴史と技法作者: ディヴィッドハリス,小田原真喜子,David Harris,弓狩直子出版社/メーカー: 雄鶏社発売日: 1997/01メディア: 大型本 クリック: 22回この商品を含むブログ (1件) を見る 歴史的な部分の解説も(た…

少しは読めるようになってきました

変体仮名シリーズです。 親戚にいただいたお菓子(あられ?、せんべい?)の缶。「味のれん」の「れ」は、「連」由来の「れ」。 土産物屋さんにて。「雷おこし」の「こ」は、「古」由来の「こ」。 新聞の書籍広告にて。「ひのもとのみち」の「の」は、「能」…

「安」→「あ」

JAPEC の会長の安西愛子会長、達筆です。「安」が、まるで平仮名の「あ」のようです。「平仮名って、漢字から生まれたのだなあ」と実感する瞬間です。 …という基礎知識を得たところで、安倍川もちです。「あ」が、ほとんど平仮名です。 値札が、……これは完璧…

横三本の「来」

トイレに達筆の張り紙。「来た時よりも美しく!」とあります。 よく見ると、「来」の字が、横三本になっています。「これって誤字では? こんな達筆でも誤字があるの?」と思ったのですが、行書だからこんなもんなのかなあと、納得したような、納得しないよ…

かたかなかな?

やはりゴシック体の仮名には、いろいろと問題あるような気がします。どんどんいきます。 中古屋さんの広告にて。「アフター」ケアを「致します」とのこと。アフタが一致しているわけではなさそう。 とある企画展のちらしで、剥製(はくせい)の解説。「タカ…

カメラのきむら

「む」と読めるあたり、すごい。

横書きの印鑑

横書きの印鑑発見。つい「印鑑なのに横書きなんて……」とか思ってしまう。時代遅れなのかなあ。 つい印鑑には「格式」のようなものが必要だと思ってしまう。 つい横書きより縦書きのほうが格式があると思ってしまう。 二重に時代遅れ。でも、個人的にはやはり…

新字と旧字(正字)の混ぜ書き

「点心」部分は旧字(正字)で、「點心」なのに、「焼売」部分は、新字のまま。「點心」が読める人なら、「燒賣」も読めると思うのですが、どうなんでしょう。やはりいろいろあるのでしょうか?(「いろいろ」ってなに?)古い字体が使われ続けるのは、嬉し…

半額引

スーパーで見かけた「半額引」の表示。「わざわざ引かなくても半額なのに」という思いと、「たくさん引いてくれると嬉しい」という思いが、半分半分。

赤色、黒色

どちらかというと強調は赤色、というのが常識だと思うのですが、エスカレーターで見かけたこの看板は、正反対。地の文が赤色で、強調部が黒色。それはそれでまとまっているのが格好いい。

四文字振り仮名

とある学習塾の広告で、豪快な振り仮名を発見。「市進学院」を「いちしん」と読ませています。学習塾がこんなことでよいのでしょうか。 と思っていたら、「夏期講習」は「なつこう」。 「伸びる診断テスト」は、平仮名片仮名も含めて全体で「のびしん」。 「…

ものすごく簡単な字に振り仮名

買物してたとき、エスカレーターのところに吊り広告を発見。「1 日」の間に、なにやら書いてあります。 見ると、「いちにち」と、振り仮名が。「1 日」なんて小学一年生でも読めるのでは?、振り仮名は不要では?、と思ったのですが、よくよく考えると、違っ…

風月堂の「風」

お菓子の缶の中に、風月堂の由来が書かれた紙を発見。これを読む限り、松平定信公からいただいた屋号は普通の「風」の字で、それを市川米庵が書いたときに(揮亳したときに)内側が百の「風」になったみたい。気になって検索してみたら、「風月堂社史本文―江…

どこまでのぼるつもりだ

電信柱にて。私「あの電柱の『のぼる』って、教科書で習ったのとは違うよね」 妻「そうよね。危険だから天国までのぼっちゃう、って意味じゃないかしら」なるほど。

動くトイレ

トイレ。 動くトイレ。

契約車(者)

契約「車」でない車でも、契約「者」が同じなら停めていいよ、ということでしょうか。でもそれならば、素直に「契約者」とだけ書けばよさそうなものですが……。などという細かいことはともかくとして、括弧の中の文字サイズが少し小さいのが、組版者としては…

字形字体と書体

「秋」について調べていて、いつのまにか自分が、字形字体に対して画一的な見方を持ってしまっていることに気づいた。「字形字体は、書体(篆書・隷書・楷書など)と関連付けて考えるべきだ」というもの。 たとえば「秋」がそうなんだけど(「『秋』の右左」…

「秋」の右左

7/11 の日記「裏返し千秋?」の「秋」の左右が(偏と旁が)逆になっている件について、ちょっと調べてきました。 画像は「書体字典」(赤井清美編、東京堂出版)からの引用です(クリックで大きい画像)。大雑把に書体で分類されています。篆書(あるいはそ…

裏返し千秋?

※ 7/14 追記。「日本語練習中」の 7/12 のエントリーを読ませていただき、納得しました。ありがとうございます。「秋」の本字とのでした。そう言われてみれば、「略」や「裏」など、配置の入れ替わった異体字って他にも結構あったように思います。後でちゃん…