2005-01-01から1年間の記事一覧

「Xmas」と「X'mas」

クリスマスの表記で「X'mas」のようにチョン(アポストロフィ)を入れるのが間違いだ、という話はよく耳にします(→「『X'mas』じゃなくて『Xmas』」の説明が詳しい)。でも、一向になくなりません。 ちゃんと調べたわけではないのですが、傾向として、書籍…

なんとなく手書き風の明朝体

お酒の宣伝より。 「一」は明らかに明朝体。三角のセリフは、間違いなく明朝体。 「飲」の左下の折れ曲がったところ、妙に飛び出しているのも、明朝体。 「終」の偏の「糸」の上部の折れ曲がった部分の独特の表現も、明朝体。これらの特徴は、いずれも、手書…

おしすしらしき

食器売場にて。当然「おはし」なのだが、よく見ると「おしすし」に見えてきます。 コンビニにて。「10% 引き!」が、よくみると「10% らしき!」に見えてきます。やはり私だけ……、ですよね。

書体の情報量?

阪神電鉄バスの車体側面の「鉄」。金偏の点が横向きになってる。「揺れ」の範囲内だと思うけど、横向きだと、なんだか「卸」みたいで違和感がある。 こちらは阪急電鉄の駅で見かけた「鉄」。筆書き。やはり点が横向きになってるけど、こちらは違和感が少ない…

振り仮名は誰のために、その 3

「禁煙」に振り仮名が……。「禁煙」のメッセージは、喫煙者に向けたものです。振り仮名が振られているということは、「漢字が読めないかも……」と考えているのでしょう。漢字を読めない喫煙者は、嫌だ(きっぱり)。※過去の経緯↓。 片仮名に振り仮名 振り仮名…

筆書きの振り仮名

和菓子の包装より。筆書きの振り仮名は珍しい。「苞」の字に「つと」と、振り仮名も筆で書かれている。上の字に振り仮名がないということは、たぶん素直に「やま」と読んでよいのだと思う。「やま」+「つと」なのか、と安易にウェブで「やまつと」と検索す…

漢字一字に思いを込めて

京都でタクシーに乗ることがあり、ふとみると見慣れない字が。「聯」は、常用漢字に含まれないので、最近は確実に「連」に書き換えられてしまいます。でも、もともとは別の字。当用漢字、常用漢字以前は、場面に応じて使い分けられていたはずです。「連」は…

新聞より、「子」(十二支)

新聞より。「こ」や「し」ではなく、「ね」(十二支)です。多分、「ね」(十二支)であることを読者に知らせるために、わざわざ鍵括弧をつけたのでは、と邪推していたのですが……。……よくよく考えてみると、逆に、鍵括弧があることを根拠に「ね」(十二支)…

新聞より、O157

新聞より。見出し全体は、いわゆる「サンセリフ」なのに、O157 の「O」の部分だけ、「セリフ」な書体(→Wikipedia「セリフ」)。どうして「O」だけ書体を変えているのか、痛いほど理解できるのですが、だからこそ痛々しく思えてなりません。

振り仮名は誰のために、その 2

以前書いた「振り仮名は誰のために」の続編。 エレベータのドアには、必ず「注意」と書いてあります。これは大人にも子供にも読んで欲しいメッセージなので、たいていは振り仮名が振られています。しかし、この写真の振り仮名は、なにしろ小さい……。これでは…

んばば、どそそ

とあるスーパーの広告より。んばば、どそそ。狭い紙面に情報を詰め込みたい気持ちはわかるのですが、もう少しだけ行間が欲しい。

小さいトド

ブログをはじめたばかりの頃、「カップヌードルの『ド』」について、やたらと長くてわかりにくい文章を書いたことがあるのですが、要するに、こういうことだと思うようになってきました。つまり、発音を忠実に再現しようとすると、「ド」や「ト」は、ついつ…

変体仮名駐車場

右側の「お」は普通の仮名に見えますが、中央上の「お」は、ついつい「変体仮名」と言いたくなります。しかし、街中の駐車場でこんな字を見ることができるとは。ささやかな幸せ。※関連→「変体仮名に挑戦」

虫干しをしたいのですが……

とあるルートで、広辞苑の第二版を入手。実は私、辞書らしい辞書を持っていなかったので、素直に嬉しい。なるほどこれが有名な「広辞苑前文方式」ですね、などとページを繰ってニヤニヤしたり。怪しい男。ぺらぺらページを繰りながら、なにしろ古いものなの…

微妙に余分な「祭」

とあるラーメン屋さんにて。こういうときは送り仮名を使わないのが普通の日本語。「り」は余分だと思います。デザインするときに「り」の処理には随分苦労したんじゃないかと勝手に想像せずにはいられません。どうして誰も「この『り』は要りませんよ」と言…

「電」?

マンホールの蓋の真ん中に、こんな字(ロゴ?)がありました。最初は確かに「電」と読めたのに、見れば見るほど自信がなくなっていきます。私だけでしょうか。

「大きな字」を探そう

拗促音を小さく書くこと(「っ」、「ゃ」など)、いわゆる「小書き」、が定着したのは、わりと最近のことのようです。少し意識して探せば、わりと簡単に大きな拗促音が見つかります。どちらかというと、促音(「っ」)よりも、拗音(「ゃ」など)のほうが簡…

デザイン文字

デザイン文字は、いかにうまく省略するかが勝負だと思われます。 とあるメーカーのロゴ。よく見ると、「松」の木偏とか「電」とか、かなり豪快なことになっています。それでも普通に読めるのですから、見事な省略です。 とある情報誌の題字より。「情」の偏…

振り仮名は誰のために

振り仮名というのは、当たり前ですが、漢字を読めない人のためにあるものです。振り仮名があれば、難しい言葉でも読むことができます。他の国の言語ではほとんど見かけません。日本独自の文化と胸を張りたいところです。私の胸を張ってもしかたないのですが…

正字(旧字)のサイトを読もう

「POP 辞書.com」というサイト(ゲートウェイ?)があって、普通は外国語のサイトを読むために使うのだと思うのですが、これの「日本語→英語」モードが、正字(旧字)を読むのに便利。 POP 辞書.com 経由の「はてなの茶碗」 POP 辞書.com 経由の「闇黒日記」…

ステンシル書体(?)の職人技

いわゆる「ステンシル」のように、穴の開いたプレートの上から、スプレーで色を吹いて文字を書く手法があります。同じ字を大量に書かねばならない場合に有効な手法だったのですが、最近はほとんど印刷やシールで置き換えられてしまいました。こういう手作業…

四字配置(組み文字)、縦書き頑張れ

四字熟語というのは漢字圏独特の文化ですが、「四字配置」も同様に、漢字と関連した伝統的な文化ではないかと思うのです(四字配置というのは私の勝手な造語です)。※一般には「組み文字」と呼ばれます。karpa さん、コメントありがとうございました。 だい…

変体仮名に挑戦

実は変体仮名を知らないので、街で見かける字を題材に、少しずつ覚えていきたいと思います。参考にしたのは以下のサイト。 いにしえのもじをよんでみようの「変体仮名を覚えよう」 書は人なりの「変体仮名ができるまでの歴史」 まずは蕎麦屋さん。二文字目が…

バスの入口、出口

最近気になっているのが路線バスの乗降口の書体です。「出」の上下のバランス感覚といい、「口」の縦画が上に出っ張っているところといい、なんというか、その、印象的です。 どういうわけか、どのバス会社でも同じ書体です。これは阪急バス。 これは市バス。…

縦書きの「(株)」発見

縦書きの「(株)」が実際に使われているのを発見。だからどうした。いや別に。過去の経緯↓。 縦書きの「(株)」 会社名を縦書きで書くときに、なぜか「(株)」の部分は横書き。 「株式会社」の字 「(株)」の他に、「株式会社」を一文字分の大きさに組ん…

テレビクイズ番組の復習

日本語クイズ番組「知らないと恥をかく!日本語ボーダーライン」を見ていたら、いくつか気になるところがあったので、後で調べてみた。というか、そんなことも知らなかった私。 【問題】正しいのは? 焼けぼっくいに火がつく(○) 焼けぼっくりに火がつく(×…

「上」はどこからきたか

舩木直人さんの「はてなの茶碗」の「上級品」で、変わった字形の「上」が紹介されています。 この「上」はたまに見掛けるけど、一體どこからきた字形なのだらう。 私も不思議に思っていました。以前撮った写真(とある素麺のパッケージ)を掘り返してみたと…

「株式会社」の縦書き・横書き

縦書きの看板なのに、「株式会社」の四文字は横書きです。もしかすると Unicode 準拠(?)でしょうか(→「『株式会社』の字」)。

運送会社の文字の傾向

以前、洗濯洗剤について書いたことがあるのですが(→「洗濯洗剤の名称と書体」)、それぞれの業界ごとに、それぞれの個性があります。運送会社の業界だと、古い書体、古い字体が好まれるようです。 以前、別のネタ(→「之繞(しんにょう)の道」)でも使った…

全智全能、新監督

巨人の新監督、原さんのニュースを見るともなく見ていたら、なにやら妙な響きの日本語があったような、なかったような……。 今朝の新聞で確認してみると、確かにありました。朝日新聞の「ひと」欄から引用(毎度写真が荒くてすいません)。 「監督として全身…