2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

部首名の表記

動植物の名前を片仮名で書くのは、学術分野などで表記の揺れを最低限におさえるためだと聞いたことがあります。たとえばクラゲは「水母」とも「海月」とも書きます。ヒノキは正字「檜」と略字「桧」の両方で書くことができます。セキセイインコなんかは漢字…

日本語は縦書き

「著名人が使った手帳」というページが、ちょっと楽しい。「福澤諭吉の手帳」と「太宰治の手帳」では、手帳の様式を無視した、かなり豪快な縦書きが見られます。こういう豪快さは、見ててなんだか嬉しくなります。「やっぱり日本語は縦書きだよな」とか、意…

「止まれ」の「れ」

大阪の「止まれ」です。当面の問題は「れ」。良く見ると、逆さにしても「れ」と読めそうです。実は、普通のゴシック体では見かけない形で、どうしてこういう形になったのか不思議。大阪、兵庫あたりは、ほぼ確実にこの形。公道に限らず、デパートの駐車場や…

「電」の雨冠

雨冠の略字を見かけることは少ないと思う。点々が縦につながり、しばしば上に飛び出すような形が一般的。 ただし、「電」だけは別。雨冠を「両」の形に略しているのを、よく見かける。 このあたりも、「両」とみなしてよいと思う。「雨」よりは「両」に近い…

文字のイメージ

とある書籍のタイトル。「恋」は新字なのだけど、「寫」と「眞」は旧字(正字)。統一感がないような気がしてしまうけど、多分、「伝えたいイメージ」というのがあるのだと思う。試しに、旧字(正字)で書いてみる。かなりゴチャゴチャなイメージ。「戀愛寫…

振り仮名でもなく、注釈でもなく

かぼちゃのせんべいの袋。「ちゃ」が不自然に小さい。「かぼせん」と読んで欲しい、でも「かぼせん」だけだと、かぼちゃかどうかわからない。……という問題を、小さな「ちゃ」で見事に解決しています。振り仮名でも注釈でもないけど、ちゃんと意図が伝わりま…

本高砂屋の「高」と「屋」

お菓子屋さんのロゴより。本高砂屋に限らず、はしご高を含む固有名詞は多くあります。おそらく、多くの人は、「あの会社は『はしご高』」、「あの人は『はしご高』」と、はしご高と普通の高を、一生懸命書き分けているのではないかと思います。でも良く見る…