漢字一字に思いを込めて


京都でタクシーに乗ることがあり、ふとみると見慣れない字が。

「聯」は、常用漢字に含まれないので、最近は確実に「連」に書き換えられてしまいます。でも、もともとは別の字。当用漢字、常用漢字以前は、場面に応じて使い分けられていたはずです。

「連」は、字源としては「車が道を通る」意味なので、タクシー会社ならこちらが似合っているように思います。でも、ちょっと即物的な気も。

「聯」のほうだと、「人と人との関連(当用漢字以前は、「連」は使わず「關聯」と書きました)」の意味も含まれているように思え、奥深い感じがします。個人的には「聯」が好みです。

常用漢字(当用漢字)がなければ、漢字一文字ずつに、もっといろんな思いをこめることができたんじゃないかと、少し残念です。……などと偉そうに言う前に、もっと文章力を磨きなさい→私。

※サイトに行けば「聯」の由来とか書いてないかと思ったのですが、残念、ありませんでした→「京聯タクシー」。でも車種の紹介のページで「輛」の字を発見(だからどうした、いやべつに)。