「秋」の右左

7/11 の日記「裏返し千秋?」の「秋」の左右が(偏と旁が)逆になっている件について、ちょっと調べてきました。


画像は「書体字典」(赤井清美編、東京堂出版)からの引用です(クリックで大きい画像)。大雑把に書体で分類されています。

篆書(あるいはそれ以前)の書体では、左右逆の秋もたくさん載っていますが、隷書以降の書体では見つかりません。現代と同じ秋ばっかりです。他の字典も数冊見てみたのですが、どれも同様で、隷書以降の書体では現代のものと同じ秋しか載っていません。

篆書から隷書に変化するタイミングで、左右の配置が固定されたのではないかと。「篆書では右でも左でもよかったみたいだけど、隷書では『秋』が正しいんだよ、逆に書いちゃ駄目だよ」といったルールができたのではないかと。そんな風に勝手に想像。